富士フイルム、AI技術を用いて「手術用ガーゼの認識機能」を開発

株式

2020/4/6 7:31

 富士フイルムホールディングス<4901.T>は2日、超軽量移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO AQRO(カルネオアクロ)」の新たなオプションとして、AI(人工知能)技術を用いて開発した「手術用ガーゼの認識機能」を、富士フイルムメディカルを通じ5月1日に発売すると発表した。

 今回発売する「手術用ガーゼの認識機能」は、富士フイルムの画像認識技術と、AI(人工知能)技術のひとつであるディープラーニングを用いて設計した。手術において最も体内遺残件数の多いガーゼの可能性がある陰影をX線画像中から認識し、その位置をマーキングする。一般に、AI技術を活用した画像認識機能の開発には多くの良質な学習データが必要だが、ガーゼが体内に残存しているX線画像は大量には存在しないことから、長年培ってきたX線画像処理技術にAI技術を組み合わせることで、少ない学習データでもガーゼの認識性能を高めた機能を開発した。同機能を提供することで、外科医の術後X線画像確認をサポートし、ガーゼ遺残の発生の低減を目指す。

 3日の終値は、前日比339円高の5764円。

提供:モーニングスター社

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