<新興国eye>前週の上海総合指数、追加景気対策や新型コロナ治療薬への期待で反発=BRICs市況

新興国

2020/5/7 9:19

 前週(4月27-30日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の30日終値が24日終値比1.84%高の2860.08となり、反発した。週末5月1日は「労働者の日(レーバー・デー)」の祝日で休場だった。

 週明け4月27日の指数は3営業日ぶりに反発して始まった。週前半は、中国1-3月工業企業利益が前年比で減少幅が縮小したことや、5月22日開催が決まった全国人民代表大会(全人代)で追加景気対策が議論されるとの思惑で買いが広がった。

 28日は反落。新型コロナ危機の悪影響を受けた銀行の1-3月期決算発表を控え、売り優勢となった。

 29日は反発し、30日も値を上げ、続伸した。

 週後半は、懸念された国内大手銀行の1-3月期決算が増益だったことが好感されたほか、米バイオ医薬品大手ギリアド・サイエンシズのエボラ出血熱治療薬「レムデシビル」が新型コロナ治療薬として有効という治験結果が米国で発表され、買いが続いた。

 今週(6-8日)の株式市場は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大やコロナ規制緩和の動向、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は、7日の4月貿易収支など。4-5日は「労働者の日(レーバー・デー)」の祝日で休場。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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