<新興国eye>ベトナム中銀、新型コロナ収束に向けさらなる利下げを示唆

新興国

2020/5/13 13:57

 ベトナム国家銀行(中央銀行)のレ・ミン・フン総裁はこのほど開かれた企業との会合で、今後もマクロ経済と外為市場の安定化や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束後の経済振興に向けた金融政策の実施を継続するほか、政策金利のさらなる引き下げの可能性も示唆した。

 また、商業銀行に対して、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた企業・個人向けの貸付金利を引き下げるため、コスト減や利益削減を指示する。

 商業銀行は1月23日から5月8日までに新型コロナウイルス感染拡大前よりも0.5-2.5%低い金利で総額630兆ドン(約2.9兆円)の優遇融資を実施した。

 また、貸付金残高合計130兆ドン(約6000億円)の約21万5000の既存顧客に対して返済期限を猶予したほか、約26万の既存顧客に対して金利を減免。その貸付金残高は1080兆ドン(約5兆円)に上る。

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

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提供:モーニングスター社

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