<米国株情報>ボーイング、737MAXの生産を再開

株式

2020/5/29 10:27

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>は27日、ワシントン州レントン工場小型ジェット旅客機「737MAX」の生産を再開したと明らかにした。

 「737MAX」は18年10月と19年3月に墜落事故を起こし、19年3月から米連邦航空局(FAA)により運航が禁止されている。ボーイングは飛行制御システムに関連したソフトウエアの不具合の修正作業を進める一方で、事故後もペースを落として生産を続けていたが、FAAによる737MAXの使用再開の承認時期が見通せないとして、20年1月から生産を停止していた。

 FAAによる運航再開の承認は下りていないが、生産再開に踏み切ったのは、新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に航空業界が深刻な経営打撃を受け、サプライヤー(部品・資材供給業者)も経営破綻する可能性があるころから、生産を早めることでサプライチェーンへの影響を抑える狙いがある。

 ボーイングでは、9月までにFAAより運航再開が承認されるとみている。

 一方、27日には1万2000人の人員削減計画を正式に発表した。このなかには会社側が提示した早期退職プログラムに応募している5520人が含まれる。ワシントン州シアトルとカリフォルニア州南部にある工場群に勤める従業員が対象。海外事業部門の従業員については今後、現地でレイオフを発表するとしている。同社では新型コロナの拡大による航空機需要の減退を背景に業績が悪化しており、4月にはデビッド・カルフーンCEO(最高経営責任者)がコスト削減の一環として全従業員の10%相当(約1万6000人)を削減する計画を明らかにしていた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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