<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油先物価格の急回復を好感し反発=BRICs市況

新興国

2020/6/22 11:04

 前週(15-19日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の19日終値が前日比1.54%高の1249.67、前週比でも0.93%高となり、反発した。

 週明け15日の指数は4営業日続落して始まった。中国・北京での新型コロナウイルスの第2波感染爆発懸念が強まり、海外市場が軟調となったことを受け、ロシア株も売られた。

 16日は反発。イランが6月の原油生産量を削減すると発表したことや、IEA(国際エネルギー機関)が全世界の21年石油需要は過去最大の日量570万バレルに達すると予測したことが好感され、ブレント原油先物が1バレル=40.7ドルに回復したことがロシア株の支援材料となった。

 17日は反落し、18日も値を下げ、続落。中国での新型コロナ感染者数の拡大に歯止めがかからず、パンデミック(世界大流行)懸念が広がったことを受け、売り優勢となった。

 週末19日は3日ぶりに反発した。世界の石油市場の需給バランスが徐々に回復するとの見方で原油先物価格が42.3ドルを超えたことが好感され、買い戻し優勢となった。

 今週(22-26日)のロシア市場は引き続き第2波感染拡大やロックダウン(都市封鎖)緩和後の世界経済の動向、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える23日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や24日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定はない。24日は旧ソ連の「対ドイツ戦勝75周年記念式典」のため、休場となる。RTS指数は1200-1300ポイントの値動きが予想される。

<関連銘柄>

RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ