ロートが急伸し連日で年初来高値、新型コロナの重症肺炎に対し間葉系幹細胞を用いた再生医療の治験を開始

株式

2020/6/24 10:47

 ロート製薬<4527.T>が急伸。一時150円高の3600円を付け、連日で年初来高値を更新した。同社は23日、新型コロナウイルス感染症の重症肺炎に対する他家間葉系幹細胞を用いた、再生医療の企業治験を行うと発表、材料視された。

 同社が開発を進めている「ADR-001」は、他家脂肪組織由来幹細胞を構成細胞とする細胞製剤。動物由来のウイルス感染のリスクを考え動物由来原料を含有せず、脂肪由来幹細胞の能力を最大限に引き出す独自の無血清培地で、脂肪組織に含まれる幹細胞を培養している。同社では、この「ADR-001」の開発を進め、非代償性肝硬変に対する治験を実施。「ADR-001」の静脈内投与に対する安全性に関するデータが蓄積されているが、非代償性肝硬変患者での結果であることから、新型コロナウイルス感染症の重症肺炎患者での安全性は、別途確認する必要があるとしている。また「ADR-001」活性化したマクロファージでの炎症性サイトカインの産生抑制をin vitroで確認するなど、感染性の炎症に対する効果も確認されているという。

 午前10時46分時点の株価は、前日比60円高の3510円。

提供:モーニングスター社

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