稀元素が軟調、岩井コスモ証は「A」継続、目標株価は950円に引き下げ

株式

2020/6/24 16:09

 第一稀元素化学工業<4082.T>が軟調。岩井コスモ証券では23日付で、投資判断「A」(強気)を継続、目標株価は1070円から950円に引き下げている。

 20年3月期に伸長した燃料電池材料や二次電池材料については新たな成長ステージに入っており、新型コロナ禍の影響は受けるものの、業績の下支えとして寄与すると予想。同社が供給する電解質材料を使用したSOFC(個体酸化物形燃料電池)は今後データセンターや工場、商業施設などでの採用拡大が期待できるとコメントしている。

 また、次世代の二次電池として注目される全個体電池では、同社の燃料電池が必須と考えられており、主力の触媒用途に置き換わる将来の有望商品として期待されていると指摘。中期経営計画の23年3月期売上高420億円、経常利益50億円は新型コロナ禍でやや達成が先延ばしになりそうだが、新エネ車普及が同社のビジネスモデルを大きく変えていく可能性が高いとしている。21年3月期は新型コロナ禍の影響が避けられないことから、目標株価を950円に引き下げるものの、中・長期的な成長性に期待して「A」を継続するとしている。

 24日の終値は、前日比9円高の8

 047円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ