<米国株情報>ウェルズ・ファーゴ、第3四半期の配当減額を表明

株式

2020/7/1 10:22

 米金融3位のウェルズ・ファーゴ<WFC>は6月29日、20年12月期第3四半期(7-9月)の配当金を現在の1株0.51ドル(前年も0.51ドル)から減額する方針を明らかにした。減額幅は7月14日に発表予定の第2四半期(4-6月)決算と同時に明らかにするとしている。

 同行が減配を決めたのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が6月25日に大手金融機関を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果を公表し、全行に財務強化を指示したため。

 ストレステストはFRBが大手行を対象に毎年実施しているが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮した内容となっており、急激なV字型と緩やかなU字型、2度の急落を示すW字型の3タイプのリセッション(景気後退)シナリオで評価が行われた。

 FRBは今回の結果について、テストの対象となった34行が年内に貸出債権の焦げ付きなどで5600億-7000億ドルの貸し倒れ損失を計上し、全体の自己資本比率は19年末の12%から7.7-9.5%に低下すると指摘。34行に対し、自己株式取得の一時停止や、配当額の上限設定、中長期の資本計画の見直しを指示したという。34行は45日以内にFRBの指示を踏まえた最新の資本計画を提出する必要があり、今後、ウェルズ・ファーゴのように配当の見直しを表明する金融機関が相次ぐ可能性がある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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