ステムリムが急騰しストップ高カイ気配、通期の業績予想を上方修正

株式

2020/7/1 13:27

 ステムリム<4599.T>が急騰。6月30日引け後に、20年7月期の単体業績予想を大きく上方修正したことが好感され、株価は朝方から気配値を切り上げる展開。午後1時18分現在、前日比100円ストップ高の683円買い気配で差し引き360万株の買い越しとなっている。

 20年7月期について、事業収益を従来の4億円から21億円(前期比21倍)に、営業損益を10億9000万円の赤字から4億900万円の黒字(前期は7億2600万円の赤字)にそれぞれ引き上げている。塩野義製薬<4507.T>に導出済みの「HMGB1ペプチド(レダセムチド)」に関し、塩野義薬との間で今後、複数の疾患に対する臨床開発を加速度的に展開していくための新たな契約を締結することを決議。この契約による事業収益への影響を織り込んだ。

 レダセムチドは、怪我や病気で損傷した組織を、生きた細胞を用いることなく薬の投与により再生させる医薬品、「再生誘導医薬」の開発候補品で、全世界における独占的開発、製造、販売権を塩野義薬に許諾している。作用機序としては、骨髄内に存在し、さまざまな細胞への分化が確認されている間葉系幹細胞を血液中に放出させることで、損傷した組織の再生と治癒を促進する。

提供:モーニングスター社

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