<米国株情報>GM、労組からの工場休止要求を拒否―新型コロナ対策は万全との考え

株式

2020/7/2 10:13

 米自動車最大手ゼネラル・モーターズ<GM>はUAW(全米自動車労働組合)からの工場休止要求を拒否する構えだ。経済専門チャンネルCNBC(電子版)が6月30日に伝えた。

 GMの従業員4500人が加盟するUAWは、テキサス州で新型コロナウイルスの感染第2波の兆しがみられるとして、工場での感染拡大を防ぐ観点から同州アーリントン工場の操業を一時休止すべきだと訴えていた。

 同州では直近1週間で新規感染者数が79%増加し、1日当たり平均4757人と、全米の中でも突出している。同州のグレッグ・アボット知事もバーの休業やレストランの営業縮小などロックダウン(都市封鎖)規制の一部を復活させると発表していた。

 これに対してGMは声明を出し、「アーリントン工場はウイルス感染防止の安全策が講じられている」として、操業を継続する考えを示している。同工場はGMの旗艦工場のひとつで、「キャデラック・エスカレード」や「シボレー・タホ―」「GMCユーコン」などの大型SUV(スポーツ用多目的車)を生産している。従業員は5000人。

 これとは別に、信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは6月30日、米国を含む全世界の自動車メーカー22社が保有する1300億ドル相当の社債について、格付け見通しを引き下げる方向で検討に入り、すでに9社の格付けを引き下げたことを明らかにした。ただ、「08-09年のリセッション(景気後退)から自動車業界の手元現金に懸念はなく、景気後退の準備はできている」とした。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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