<新興国eye>ベトナム上半期GDP成長率は1.81%、直近10年間で最低―新型コロナ禍で
2020/7/2 12:53
ベトナム統計総局(GSO)の発表によると、20年1-6月期(上半期)のGDP(国内総生産)成長率(推定値)は前年同期比1.81%で、前年同期の6.76%から大きく減速した。4-6月期(第2四半期)のGDP成長率は0.36%だった。
4-6月期(第2四半期)および1-6月期(上半期)としては、どちらも直近10年間で最低値となった。
ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大や米中貿易戦争で世界経済が鈍化している中、ベトナム経済はプラス成長を維持しており、7-12月期(下半期)のGDP成長の改善も期待されている。
項目/名目GDP額/前年同期比(実質GDP成長率、価格基準年=2010)
合計/2576兆4800億ドン(約12兆円)/1.81%増
農林水産業/364兆7320億ドン(約1兆7000億円)/1.19%増
工業・建設業/861兆6920億ドン(約4兆0500億円)/2.98%増
サービス業/1083兆2700億ドン(約5兆1000億円)/0.57%増
その他/266兆7860億ドン(約1兆2500億円)/3.0%増
1-6月期(上半期)のGDP成長率を分野別で見ると、工業・建設業は2.98%、うち工業が2.71%だった。また、農林水産業も新型コロナのほか、気候変動やアフリカ豚コレラ(ASF)の影響で伸び率が低い水準となった。
GDP構成比率では、サービス業42.04%、工業・建設業33.44%、農林水産業14.16%が上位となっている。
【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】
2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。
*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。
提供:モーニングスター社
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