<相場の読み筋>7月13日

2020/7/13 7:48

  前週末10日の米国株式は、NYダウが前日比369.21ドル高の2万6075.30ドルと反発、ナスダック総合指数が同69.693ポイント高の1万617.443ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7577万株、ナスダック市場が36億1566万株だった。ナスダック総合指数は、3日続けて史上最高値を更新した。米製薬ギリアド・サイエンシズ<GILD>は10日、新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験中の抗ウイルス薬「レムデシビル」について、重症患者の死亡率が低下し症状も改善したと発表。開発が進展すれば、経済活動の正常化に向けた動きが加速するとの期待感が高まり、NYダウは一時、400ドル近い上昇をみせる場面があった。同指数の採用銘柄では、JPモルガンやゴールドマン・サックス、トラベラーズが値上がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は反発後、上値が重そうだ。前週末10日に下落した反動や、現地10日に欧米株式が上昇した動きなどから、買い先行となろう。ただ、前週末の日経平均先物の7月限SQ(特別清算指数)値は2万2601円81銭で、同清算値の近辺では、戻り待ちの売りも予想され、もみ合う場面も想定される。東京都は12日、同日の新型コロナウイルスの新規感染者数が206人確認された発表。4日連続で200人を超えたことも重しとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の後半(前週末10日終値は106円84-85銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同120円51-55銭)とやや円安方向にある。前週末10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、コマツ<6301.T>、ホンダ<7267.T>などが、同10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比310円高の2万2600円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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