<米国株情報>ウェルズ・ファーゴ、第2四半期は赤字転落―配当減額も正式発表

株式

2020/7/16 10:26

 米金融3位のウェルズ・ファーゴ<WFC>は14日、20年12月期第2四半期(4-6月)の決算を発表した。売上高に相当する経常収益は前年比17%減の178億4000万ドルにとどまり、23億8000万ドルの最終赤字(前年は62億1000万ドルの黒字)に転落。希薄化後1株当たり損失(EPS)は0.66ドル(1.30ドルの黒字)となり、市場予想の0.16セントよりも悪化した。同行の赤字転落は08年12月期第4四半期(10-12月)以来11年半ぶり。

 受け取った利息の合計額である資金運用収益が同18%減の99億ドル、トレーディング収益や各種手数料収入などの役務等取引収益が同16%減の80億ドルとなり、いずれも市場予想を下回った。加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の自粛を背景にした消費者や企業に対する貸付金の返済猶予要請を受け、将来の融資焦げ付きに備え、貸倒引当金を3月末から84億ドル増の204億ドルと大幅に積み上げた。引当率は貸出残高の2.19%(前四半期は1.19%)に上昇している。

 また、ウェルズ・ファーゴは財務強化を目的に、第3四半期(7-9月)から配当金を現在の1株0.51ドルから0.10ドルに減額する方針を正式発表した。同行は6月29日、各金融機関の配当を制限するとしたFRB(米連邦準備制度理事会)の指示に従い、配当を減額する方針を明確にしていた。

 ウェルズ・ファーゴの株価は14日、4.57%安の24.25ドルと急落した。ただ、翌15日は投資家心理の改善もあって買い戻され、4.54%高の25.35ドルと反発している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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