<特集>いま注目の割安株(4)=ミヨシ油―今期営業2ケタ増益予想でPER10倍割れ、PBR0.4倍台

株式

2020/7/17 17:42

 ミヨシ油脂<4404.T>に狙い目がある。株価は、3月13日の年初来高値840円から5月27日の戻り高値1184円まで上昇し、その後はほぼ1100円を中心とするもみ合い相場にあるが、20年12月期は連結営業2ケタ増益予想と収益面での支えがある。さらにPERは10倍割れでPBRに至っては0.4倍台にすぎず、割安銘柄として改めて見直される可能性がある。

 20年12月期業績予想は、売上高が462億円(前期比2.8%増)、営業利益が13億5000万円(同13.1%増)と増益基調が続く。純利益は11億1000万円(同15.0%減)と後退する見通しだが、これは前期の固定資産売却益計上の反動によるもので、本業の儲けは着実に積み上げている。

 第1四半期(20年1-3月)時点での営業利益は3億7900万円(前年同期比53.9%増)を達成し、順調なスタートを切った経緯がある。同四半期は、新型コロナウイルスの影響があったものの、巣ごもり需要で即席麺、カレー、レトルト食品、冷凍食品、スナック菓子関連の原料油脂の需要が増加し、食品事業の採算が改善した。一方、油化事業では、家庭紙用薬剤が新型コロナの影響で一時輸出停止を余儀なくされたが、国内の家庭紙市場向けに堅調に推移するなど、利益増加につながった。

 ちなみに、10日申し込み現在の信用取引残高は買い残3万1000株強、売り残1万5000株強と買い長状態ながら、ボリューム自体は低水準であり、仮需圧迫感を気にする必要もない。

提供:モーニングスター社

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