信用関連データ=売り残が減少に転じ、買い残は2週連続の減少、信用倍率は2.50倍に上昇

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株式

2020/7/28 16:56

 22日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比128億円減の8799億円、買い残は同257億円減の2兆1988億円だった。売り残が減少に転じ、買い残は2週連続の減少となった。信用倍率は前週の2.49倍から2.50倍に上昇した。

 この週(20-22日)の日経平均株価は22日終値が17日終値比55円高の2万2751円だった。この週は祝日の関係で3営業日となり、2勝1敗となった。週初20日は小反発(21円高)。朝高後に下げに転じる場面もあったが、後場は日銀のETF(上場投資信託)買い観測が支えとなった。21日は続伸(166円高)した。ナスダック総合指数の最高値更新や、新型コロナワクチンの開発進展への期待感から買い優勢となった。EU(欧州連合)首脳会議が復興基金案で合意したこともプラス作用した。22日は反落(132円安)した。4連休を控えて利益確定売りが広がった。

 28日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は40.3%(27日は37.4%)と上昇し、2営業日ぶりに40%台に乗せた。この日の日経平均株価は3営業日続落し、2万2657円(前日比58円安)引け。朝方は、27日の米国株高を受け、買いが先行した。円高・ドル安で小幅安に転じる場面もあったが、買い気は根強く、上げ幅は一時120円を超えた。その後は上値が重くなり、後場入り後に再度マイナス圏入りした。昼休みの時間帯に「東京都で28日、新型コロナウイルスの感染者が新たに270人程度確認(前日は131人)された」と報じられ、重しとして意識された(その後、266人と伝えられる)。次第に弱含み、引けにかけて軟化した。足元のカラ売り比率は40%台に復帰しているが、もみ合い相場が続くようなら、同比率が一進一退になる可能性がある。

提供:モーニングスター社

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