<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米独経済マイナス成長を嫌気し反落=BRICs市況
2020/8/3 11:12
前週(7月27-31日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の31日終値が前日比0.17%高の1234.44、前週比では1.71%安となり、反落。週を通じてもみ合い相場となり、売り優勢で引けた。
週明け7月27日の指数は反発して始まった。金の国際相場が過去最高値を更新したことを受け、金鉱山大手のセリグダルとポリウス・ゴールドが買われたほか、ハイパーマーケット(郊外型の大型スーパー)チェーン大手レンタが好決算を受けて急伸したことなどが相場をサポートした。
28日は反落。民間への株式放出が承認されたものの、国の持ち株比率を過半数に維持されることが嫌気された航空大手アエロフロートが大幅安となり、指数の下げを主導した。
29日は再び反発。米議会が追加景気支援策として、3兆ドルの財政支出に加え、1兆ドルの追加支出を議論していることが支援材料となったほか、ブレント原油先物が1バレル=44ドルを超えたことが、買い材料となった。
30日は大幅反落。ドイツと米国の4-6月期GDP(国内総生産)がそれぞれ前期比10.1%減と32.9%減と、大幅なマイナス成長となったことや、トランプ米大統領が11月の大統領選挙を延期したい考えを表明したことで嫌気売りが加速した。
週末31日は小反発した。原油先物価格の上昇や、米国の追加景気対策への期待感、米国のIT大手アップルやオンライン小売大手アマゾン・ドットコムなどの4-6月期決算が市場予想を上回ったこと、さらには、中国7月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回ったことなどを受け、買い戻しが入った。
今週(8月3-7日)のロシア市場は引き続き、新型コロナウイルスの感染再拡大や世界経済の動向、米中関係、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える4日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や5日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は3日の7月ロシア製造業PMIや5日の7月CPI(消費者物価指数)とロシアサービス業PMIなど。RTS指数の予想レンジは1200-1300ポイント。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>
、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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