<相場の読み筋>8月11日
2020/8/11 7:36
10日の米国株式は、NYダウが前週末比357.96ドル高の2万7791.44ドルと7日続伸、ナスダック総合指数が同42.626ポイント安の1万968.357ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6406万株、ナスダック市場が43億750万株だった。トランプ米大統領は現地8日、新型コロナウイルス感染の拡大に対応するため実施していた失業給付の上乗せなどの経済対策について、大統領権限で発動することを命じた。目先的な景気への警戒感が後退し、NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やキャタピラー<CAT>、ダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>などが買われ、同指数の上昇を支えた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、利益確定売りに押される動きとなった。
11日の東京株式は反発後も、堅調な展開か。日経平均株価は前週末7日まで3日続落していた反動や、NYダウが続伸した動きなどから、買い先行のスタートとなりそう。ただ、積極的に買い進める材料には乏しいことから、戻り待ち売りに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(前週末7日終値は105円59-61銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同125円01-05銭)と円高に振れている。現地10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、ホンダ<7267.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、前週末7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同7日の大阪取引所終値比155円高の2万2495円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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