信用関連データ=売り残が3週ぶり増加、買い残は減少に転じ、信用倍率は2.54倍に低下

国内市況

株式

2020/8/12 16:46

 8月7日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比339億円増の8871億円、買い残は同168億円減の2兆2547億円だった。売り残が3週ぶりに増加し、買い残は減少に転じた。信用倍率は前週の2.66倍から2.54倍に低下した。

 この週(3-7日)の日経平均株価は7日終値が6月31日終値比619円高の2万2329円だった。週初3日は急反発(485円高)。前週末の米国株式がハイテク株中心に上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなった。翌4日は大幅続伸(378円高)となった。米国株式市場でナスダック総合指数が最高値を更新するなど主要株価指数が軒並み上昇し、好感された。5-7日はいずれも値を下げたが、2ケタ安にとどまった。総じて決算悪銘柄が売られ、指数の重しとなった。信用取引面では、相場上昇過程で売り建玉が増え、買い方は手じまい売りに動いたとみられる。

 12日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は39.0%(11日は37.7%)と上昇したが、2日連続の40%割れとなった。この日の日経平均株価は続伸し、2万2843円(前日比93円高)引け。朝方は、米追加経済対策を巡る不透明感から11日の米国株式が下落した流れを受け、弱含んで始まったが、円安・ドル高や時間外取引での米株価指数先物高もあって、上げに転じた。再度マイナス圏入り後に持ち直し、一時2万2874円(前日比124円高)まで上昇する場面もあった。一巡後は再び小安くなったが、後場序盤にかけて戻り歩調となり、前場高値に迫る場面もあった。カラ売り比率は40%を下回るが、戻り高値圏に近づきつつあることで、戻り売り警戒感から同比率が上昇する可能性もある。

提供:モーニングスター社

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