<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安や米中緊張で3週ぶり反落=BRICs市況
2020/8/24 11:12
前週(17-21日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の21日終値が前日比0.85%安の1262.01、前週比でも4.67%安となり、3週ぶりに反落した。
週明け17日の指数は続落して始まった。原油先物価格が弱含んだことや、15日に予定されていた米中第1段階通商合意の履行状況を検証する協議が無期延期となったことが嫌気され、売りが強まった。
18日は3日ぶりに反発し、19日も値を上げ、続伸した。ルーブル高となったことや、米株市場が7月住宅着工件数の大幅増を受け、米株高となったことが支援材料となった。
20日は3日ぶりに急反落し、週末21日も値を下げ、続落した。
20日は、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が、市場のハト派期待に反する内容だったことから米株市場が下落し、ロシア市場にも売りが波及した。また、OPEC(石油輸出国機構)プラスの協調減産の順守状況を点検する監視委員会が開かれたが、5-7月の減産状況が合意通り進んでいなかったことを受け、ブレント原油先物が1バレル=45ドルを割り込んだことも嫌気された。
21日は、ユーロ圏の弱い景気指標で欧州市場が下落、原油先物価格も43.7ドルと下押しし、ロシア株も売りが一段と強まった。
今週(24-28日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米国経済の動向、米中関係、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える25日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や26日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定はない。RTS指数の予想レンジは1200-1350ポイント。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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