<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP見通しを5.28%減に上方修正

新興国

2020/9/1 12:33

 ブラジル中央銀行が8月31日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比5.46%減から5.28%減へと改善方向に上方修正された。上方修正は9週連続、1カ月前の予想は5.66%減だった。また、21年の見通しは前週予想の3.50%増に据え置かれた。据え置きは14週連続となった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.00%に据え置かれた。据え置きは9週連続。21年末時点の見通しは前週予想の3.00%から2.88%に引き下げられた。1カ月前は3.00%だった。次回9月15-16日の政策決定会合時点の見通しは2.00%に据え置かれた。据え置きは9週連続となった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは、前週予想の1.71%上昇から1.77%上昇に引き上げられた。引き上げは3週連続、1カ月前の予想は1.63%上昇だった。21年の見通しは前週予想の3.00%上昇に据え置かれた。据え置きは11週連続となった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.20レアルから5.25レアルに引き上げられた。1カ月前の予想は5.20レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の5.00レアルに据え置かれた。据え置きは7週連続となった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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