明日の日本株の読み筋=一進一退か、国内は材料乏しい、米経済指標にらみも

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株式

2020/9/1 17:46

 あす2日の東京株式市場は、一進一退の展開か。国内発の手掛かり材料に乏しく、様子見気分に傾きそうだ。自民党総務会は1日、安倍晋三首相の辞任に伴う総裁選について、党員投票を行わない簡易方式による選出を了承した。近く総裁選への立候補を正式表明するとみられる菅義偉官房長官が優位な情勢にあり、「次期総理は菅官房長官でほぼ決まりで、織り込み済み」(中堅証券)とされる。新たな支援材料がないと、積極的な買いは期待しくい。

 ただ、米国では重要経済指標の発表が相次ぐ。1日の8月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数をはじめ、2日に8月ADP(米オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、3日に8月ISM非製造業景況指数、4日に8月雇用統計を控える。結果次第で米国株、ひいては日本株にも影響を及ぼすだけに、目先は米指標にらみの様相も想定される。

 9月1日後場の日経平均株価は小反落し、2万3138円(前日比1円安)引け。総じて方向感に欠ける展開となった。朝方は、前日に大幅高した反動で、利益確定売りが先行した。いったん上げに転じたが、再び軟化し、一時90円超下落した。一巡後は、財新の中国8月製造業PMI(購買担当者景況指数)の改善が支えとなり、66円高まで持ち直したが、後場は売買が交錯し、前日終値をはさんでもみ合う場面が目立った。材料難で手控え気分となった。

提供:モーニングスター社

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