<米国株情報>JCペニー、大口債権者と代物弁済交渉へ―外部投資家への身売り協議失敗

株式

2020/9/2 10:20

 経営再建中の百貨店チェーン大手ジェイ・シー・ペニーは8月31日、大口債権者のヘッジファンド大手H/2キャピタル・パートナーズなどと、債務放棄の代わりに会社の所有権を移転登記する代物弁済交渉を開始することが分かった。

 これはJCペニーの代理人弁護士であるジョシュア・サスバーグ氏が明らかにしたもの。同氏によると、9月10日までに大口債権者との合意を目指し、その後30日以内に所有権の移転登記を完了させるとしている。

 JCペニーは7月、債権者ではない第三者の投資家であるプライベートエクイティ(PE)ファンドのシカモア・パートナーズや、カナダ小売大手のハドソンズ・ベイ・カンパニー、ショッピングモール運営大手のサイモン・プロパティ・グループ<SPG>とカナダ不動産大手ブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ<BPY>の企業連合から165億-175億ドルの買収提案を受けて協議していたが、不調に終わった。

 JCペニーは6月、夏までに全米各地のチェーン店舗154店を閉鎖し、約1000人を解雇する計画を明らかにしていたが、身売り協議の失敗で今後は多くの営業店舗の追加閉鎖が避けられない見通し。同社が連邦破産法11条の適用を申請した5月時点の店舗数は約860店、従業員数はパートを含めて約9万人だった。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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