出光興産、オーストラリアでバイオマス発電燃料用植物の植生試験と木質ペレット化試験を開始

株式

2020/9/3 16:31

 出光興産<5019.T>は3日、100%子会社の出光オーストラリアリソーシスを通じ、既存のエンシャム石炭鉱山(クイーンズランド州、権益85%)での資産(鉱山内遊休地、用役設備等)を活用して、石炭と混焼が可能なバイオマス発電燃料用植物の植生試験および木質ペレット化試験を開始したと発表した。

 本プロジェクトで栽培するのは、バイオマス発電燃料として使用する「ソルガム」。降雨量が少ない当該エリアでの生育に適しており、7月までに順調な生育が確認され収穫を行った。現在、ソルガムの木質ペレット化試験を行っており、20年後半には木質ペレットの半炭化(ブラックペレット化)試験を予定している。木質ペレットを半炭化したブラックペレットは、従来の木質ペレットに比べて耐水性・粉砕性などに優れ、石炭と同様に取り扱うことができるため、石炭火力発電におけるCO2(二酸化炭素)排出量低減が期待できる。

 なお、本プロジェクトは、当地が石炭の輸出基地に加え、バイオマス発電燃料の大規模商業輸出基地となる可能性があるとして、クイーンズランド州政府から補助金として2万豪ドルを受託している。

 3日の終値は、8円安の2307円。

提供:モーニングスター社

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