<新興国eye>ベトナム外貨準備高、年末までに1000億ドル到達の見通し

新興国

2020/9/9 16:02

 ベトナムのグエン・スアン・フック首相は4日開催の政府定例会合で、外貨準備高(ゴールド含まず)が920億ドル(約9.8兆円)に上っており、年末までに1000億ドル(約10.6兆円)となり、前年末から200億ドル(約2.1兆円)増加する見通しを明らかにした。

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は8月初めから、外貨準備高を積み上げるため外貨を相次ぎ買い入れている。ただし、公開市場操作(OMO)の一つである売りオペを実施し、市中から通貨ドンを吸収する動きはないと見られる。

 この背景には、中央銀行が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済振興策として、金融緩和政策を堅持していることがある。

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

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提供:モーニングスター社

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