<話題>下がらないから上がる? 日本株の下値不安が後退

株式

2020/9/11 17:28

 今週(7-11日)目に付いたのは、前週に続き、米国株と比べた日本株の強さだ。前週の当コラムで、米国株の急落を見てホッとしたと表現したが、案外多くの人がそう感じていたのかも知れない。ここで、終値ベースで見ると、NYダウは現地2日の2万9100ドルから10日の2万7534ドルへと1500ドル超下落。一方、日経平均株価は3日の2万3465円に対し11日は2万3406円と、ほぼ同水準を保っている。そして、この間における日銀のETF(上場投資信託)買い入れはというと、4日と9日に801億円ずつ。しかも、4日の買い入れは8月18日以来、およそ2週間ぶりだ。

 ETF買い入れを頼りにしつつも、最小限の買い入れにより株価が維持される中、下がらないなら上がるといったような相場展開となっている印象。投資部門別売買動向を見ると、9月第1週(8月31日-9月4日)は個人が3週連続で買い越す中、金額は少ないが「海外投資家」が3週ぶりに買い越しに転換。8月1日以降9月10日まで、ETF買い入れはわずかに3400億円強しか実施されておらず、予算枠には相当の余裕ができている。下値不安の後退により、下がらないから上がる的な相場がどこまで続くか要注目だ。

提供:モーニングスター社

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