<相場の読み筋>9月14日

2020/9/14 7:39

 前週末11日の米国株式は、NYダウが前日比131.06ドル高の2万7665.64ドルと反発、ナスダック総合指数は同66.048ポイント安の1万853.545ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2668万株、ナスダック市場が36億676万株だった。米8月CPI(消費者物価指数)は、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数が前月比0.4%上昇し、市場予想平均の同0.2%上昇を上回った。堅調な景気動向が好感され、前日に下落していた反動もあり、買いが先行。NYダウは一時290ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ただ、追加の経済対策への不透明感が意識され、伸び悩んだ。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>、アルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>などが下落し、同指数の重しとなった。

 14日の東京株式は、もみ合い商状か。前週末11日の好地合いが継続し、買い先行のスタートとなりそう。ただ、手がかり材料難が続くことから、積極的に買い進む動きは限られるとみられ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となることも想定される。きょう14日は、次期首相を選出することになる自由民主党の総裁選挙で、国会議員による投票が行われる。選挙戦を優位に進めているとされる菅義偉官房長官が総裁に選出された場合、同長官が掲げる「デジタル庁」の創設期待から、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連銘柄に、関心が向かう場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(前週末11日終値は106円23-24銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同125円70-74銭)で小動き。前週末11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、任天堂<7974.T>などが、11日の東京終値に比べしっかり。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比10円安の2万3190円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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