<米国株情報>トランプ米大統領、TikTok提携案を一時承認も撤回示唆

株式

2020/9/23 10:42

 トランプ米大統領は19日、と、中国インターネット大手バイトダンス(字節跳動)が運営する動画共有サービス「TikTok」をめぐる業務用ソフト大手オラクル<ORCL>との提携案について、大枠で承認すると表明した。承認した提携案は、バイトダンスとオラクルに小売大手ウォルマート・ストアーズ<WMT>を加えた3社が「TikTok」の新会社を米国内に設立し、新会社の技術提供者をオラクルが務める。また、新会社を12カ月以内に米国の証券取引所で新規上場するとしている。米経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが伝えた。

 オラクルとウォルマートが発表した共同声明によると、新会社の株式をオラクルが12.5%、ウォルマートが7.5%の計20%を取得するという。残る80%をバイトダンスが保有することになるが、バイトダンスの株式の40%を米国のベンチャー・キャピタルが保有しているため、実質的に米国資本が握るとしている。

 新会社の取締役は5人のうち4人がアメリカ人で占められ、ウォルマートのダグ・マクミランCEO(最高経営責任者)も取締役に就任する予定だ。TikTokの約1000万人のアメリカ人ユーザーの全データはオラクルのクラウドデータセンターに移管されることにより、個人データの中国流出が防止され、データの保全が守られるとしている。

 ただ、中国政府が今回の合意を認めない可能性が高いとの見方があるほか、トランプ大統領は21日のFOXニュースとのインタビューで、「オラクルが完全な支配権を持たないのであれば、合意を認めない」と、承認を撤回する可能性も示している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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