<デジタル関連の超出遅れ株>GIGAスクール構想前倒しでウチダエスコに妙味

株式

2020/10/7 16:42

 平井卓也デジタル改革担当相は6日の定例会見で、義務教育で使用する教科書を原則デジタル化するよう萩生田光一文科相に提案したことを明らかにした。もともと「GIGAスクール構想」の下で、タブレット端末が1人1台行き渡ることになるのだが、菅政権下で改めて材料視される可能性が高まってきた。

 そこで、関連銘柄としてITサービスのウチダエスコ<4699.T>に注目したい。同社は8月31日の前7月期決算において、今期の連結経常利益が13億円(前期比24.3%減)、純利益が9億円(同24.5%減)にとどまる計画を公表した。これは額面通りに受け取れない。

 文科省の足元の資料によると、タブレット端末の納品時期は2020年12月以降に集中し21年3月にピークを打ち、その後も高止まりが続く見込みだ。タブレットの需要は前期までとは1ケタ違う規模での推移が続くため、同社がシェアを維持したとすれば今期の第2四半期(20年11月-21年1月)以降の業績拡大が濃厚だ。

■6000円目指す展開も

 株価は6月29日に付けた年初来高値6760円をピークに、9月11日に4020円まで40%超調整をした。その後は下値を固める動きをみせているが、同じGIGAスクール構想関連株のすららネット<3998.T>やチエル<3933.T>と比べると、明らかに割安に放置されている。保守的な見通しが修正されれば、株価は再び6000円を目指す展開が期待できるだろう。

 また、親子上場に対する市場の批判が高まる中、親会社である内田洋行<8057.T>の動向にも目が離せない。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ