海運株が高い、コンテナ運賃高止まりを好感

株式

2020/10/19 9:44

 商船三井<9104.T>が前週末比3.8%高の2391円まで買われ9月に付けた戻り高値(2398円)に迫った。コンテナ船運賃の高止まりを受け買い意欲が根強い。米系証券による目標株価引き上げも意識されているようだ。

 アジア発のコンテナ船のスポット運賃の指標「SCFI」は、16日付で欧州向けが1084ドル(20フィートコンテナ換算)で前週比約6%安

、米国航路が西海岸向け3841ドル(40フィートコンテナ換算)、東海岸向け4619ドル(同)とそれぞれ横ばいで推移した。

 コンテナ船のスポット運賃は6月以降大幅に値上がりしている。総合指数は16日付で1448.87ポイント(前週比0.7%高)と、5月末の約1.6倍の水準。一部では中国の国慶節明けに市況が軟化するとの見方もあったが、足元では堅調さを維持している。

 モルガン・スタンレーMUFG証券はこうした状況を受け、16日付で商船三井の目標株価を3200円から4000円に、日本郵船<9101.T>の目標株価を2100円から2800円に引き上げた。郵船の株価は前週末比2.8%高の1953円、川崎汽船<9107.T>も2.5%高の1305円を付けた。

提供:モーニングスター社

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