<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を据え置き―3会合連続

新興国

2020/10/21 13:04

 ハンガリー中央銀行は20日の金融理事会で、主要政策金利である3カ月物固定預金金利(ベース金利)を過去最低の0.60%に据え置くことを決めた。他の政策金利についても、ベース金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利をマイナス0.05%、上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利を各1.85%と据え置いた。

 中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)の景気への悪影響や金融市場の混乱を抑えるため、4月7日の臨時会合で、ベース金利のコリドーの上限を示す翌日物有担保貸出金利と7日物有担保貸出金利をいずれも0.90%から1.85%に引き上げた。これは銀行が資金を中銀に預けるよりもインターバンク市場で積極的に運用(貸し出し)することを促し、市場の流動性供給を高めることを狙った措置。その後、6月と7月にベース金利だけを各0.15%、2会合連続で引き下げた。据え置き決定は8月と前回9月会合に続いて3会合連続となる。

 中銀は会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回会合時と同様、「われわれの使命は、物価を安定させ、金融市場の混乱を防ぎ、政府の経済政策を支えることだ」とした上で、「現在のマネタリー・コンディション(金融環境)は物価や金融市場を安定させ、景気回復を持続させることに寄与すると判断した」とした。また、「現在のように情勢が急変するときには、政策金利をゼロ金利の水準から安全な距離を置くことが重要だ」と前回同様、緊急時の利下げ余地を残す必要性を指摘している。

 インフレ見通しについては、「9月にインフレ率が前年比3.4%上昇、コアインフレ率は同3.5%上昇と、いずれも減速した」とした上で、「今後、コアインフレ率は景気回復によるインフレ上振れリスクと弱い需要によるディスインフレ(物価上昇率の鈍化)リスクに影響される」とし、また、「結論的には景気回復によるインフレ上昇の影響を注視する。もし、インフレ見通しに継続的な変化が見られた場合、適切な手段を講じる用意がある」とし、前回会合時と同様、インフレが加速した場合、金融引き締めに転換する可能性を示唆している。

 景気見通しについては、「新型コロナの第2波感染拡大により、景気回復は当初、想定していたよりも長期化している」とした上で、20年のGDP(国内総生産)見通しについては、マイナス5.1-6.8%との予想を据え置いた。21年もプラス4.4-6.8%と予想し、「22年初めまでにパンデミック前の伸びに回復する可能性がある」との見方を据え置いた。

 次回の金融政策決定会合は11月17日に開かれる予定。

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 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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