<新興国eye>前週のロシアRTS指数、ルーブル高や米大統領選受け大幅反発=BRICs市況

新興国

2020/11/9 10:20

 前週(2-6日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の6日終値が前日比0.64%高の1178.28、前週比でも10.47%高となり、大幅反発した。なお、4日は「民族統一の日」の祝日で休場だった。

 週明け2日の指数は反発して始まり、3日も値を上げた。4日休場を挟んでからも上げが持続、週末6日まで4連騰した。

 週前半は、ブレント原油先物先物が1バレル=38ドルに回復したことを好感したほか、ロシア2位の天然ガス生産大手ノバテクが急伸し、指数の上げを主導した。その後、原油先物価格が40ドル超と急騰したことや、米大統領・議会選挙の開票状況を受け、海外株高となったことが影響し、ロシア株高が加速した。

 週後半も、引き続き米大統領選挙の投票結果が材料視される中、原油先物価格が41ドルを超え、ルーブルも急伸し、ロシア株買いが一段と強まった。米大統領選挙は民主党のバイデン候補が一歩リードしたものの、米議会は共和党が上院で多数を占め、民主党が下院を制するねじれ状況が続く見通しとなったため、民主党主導の増税・規制強化の可能性が後退したとの憶測が相場を下支えした。

 今週(9-13日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大や世界経済、特に米国の追加景気刺激策、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油先物価格に影響を与える11日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や12日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表予定は11日の9月貿易収支や12日の7-9月期GDP(国内総生産)など。RTS指数の予想レンジは1100-1250ポイント。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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