明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、先物売買には注視

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株式

2020/11/11 18:06

 あす12日の東京株式市場は、神経質な展開か。新型コロナウイルスワクチンの実用化期待とともに経済活動の正常化が意識され、投資家心理は好転中だ。一方、急ピッチな指数上昇が続き、過熱感は一段と強まっている。海外要因次第では、揺れが生じる可能性がある。

 足元の相場について、市場では「先物を中心とした需給面での影響が強い」(準大手証券)との声は少なくなく、先物の売買動向には注視する必要がある。あすは日経平均ミニ先物・オプション11月限の取引最終日で、先物売りポジションを抱える向きの買い戻しや、オプション・コール(買う権利)売り手による先物ヘッジ買いが続くかどうかが注目される。

 11日の日経平均株価は大幅に7営業日続伸し、2万5349円(前日比444円高)引け。終値で2万5000円台を回復し、91年6月4日(2万5556円)以来の高値水準に進んだ。朝方は、新型コロナワクチン期待が続き、10日のNYダウが続伸した流れを受け、買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時490円を超えた。一巡後は、利益確定売りに上値が重くなったが、引けにかけては底堅く推移した。

提供:モーニングスター社

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