東精密が続急騰で年初来高値に接近、通期業績に増収増益を見込み自社株買いも実施へ

株式

2020/11/12 13:26

 東京精密<7729.T>が続急騰。11日引け後の決算発表で、21年3月期の連結業績に増収・増益を見込み、自社株買いも実施すると発表したことが好感された様子。株価は前日比490円高の4340円まで値を上げ、1月14日に付けた年初来高値4385円に接近している。

 21年3月期上期(20年4-9月)は、売上高451億1200万円(前年同期比7.4%増)、営業利益62億8200万円(同12.4%増)。「計測機器」は営業利益5億9900万円(同67.2%減)にとどまったが、半導体・電子部品メーカがコロナ環境下でも操業を維持したことや、5G(第5世代移動通信システム)の普及が進んだこと等で関連するロジックデバイスや電子部品向けの装置出荷が進み、「半導体製造装置」が営業利益を56億8200万円(同51.2%増)に伸ばして全体をけん引。連結営業利益は2ケタ増益を達成した。

 これを踏まえ会社側はこれまで未定としていた21年3月期の業績予想について、売上高920億円(前期比4.6%増)、営業利益132億円(同7.4%増)とし、同時に、取得期間20年11月12日-21年3月31日の予定で上限30億円、80万株(自己株式を除く発行済株式数の1.9%)の自社株買いを実施すると発表した。

 午後1時23分現在の株価は380円高の4230円。

提供:モーニングスター社

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