13日の債券市場見通し=強含みの展開か

債券

2020/11/13 8:25

予想レンジ:債券先物中心限月(20年12月限)152.05円-152.20円、長期国債利回り0.015%-0.025%

 13日の債券市場は、強含みの展開か。

 前日の米国債は上昇した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が今後の経済環境について、「向こう数カ月は厳しい状況になる可能性がある」と発言したことや、米経済指標が市場予想を下回ったことが買い材料になった。新型コロナ感染やそれに伴う経済活動規制に対する警戒感、米30年国債入札の好結果などもサポート材料となった。

 国内先物・夜間取引も上昇しており、きょうの円債市場は買い先行でスタートしそうだ。国内でも新型コロナ新規感染者数が過去最多を更新するなど、感染の再拡大が懸念されている。「週初に欧米製薬会社の治験結果発表をきっかけに強まったワクチン開発進展期待に関し、昨日、米欧英の中銀総裁が揃って言及。『3者とも明るい話ではあるが短期的にはまだ楽観視できない』との見解を示した。感染再拡大は、国内では、第3次補正予算や来年度予算での対策費上積みによる国債発行増懸念につながり得るものの、目先は景況感・マインドの再悪化懸念が債券買い材料になろう」(銀行系証券)という。

提供:モーニングスター社

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