明日の日本株の読み筋=高値もみ合い商状か、米経済対策成立後の米株動向にらむ

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株式

2020/12/28 18:20

 あす29日の東京株式市場は、米追加経済対策案の成立を受け、現地28日の米国株式がどの程度の反応を示すかが注目される。21日に9000億ドル(約93兆円)規模の追加経済対策が米議会で可決したが、トランプ米大統領は修正を要望し、署名を拒んでいた。それが27日(日本時間28日)に一転して署名し、決着した。2021会計年度の連邦政府予算も成立したことで、政府機能の一部閉鎖などの混乱も回避され、時間外の米株価指数先物が上昇。つれて日経平均株価は2万6854円(前週末比197円高)と反発して高値引けとなり、今月9日の年初来高値(終値2万6817円)を更新した。今晩の米国株高への期待を織り込みに行った格好であり、米株動向(上昇幅)次第では、織り込み済みにつながる可能性もある。

 28日の東証1部売買代金は、1兆9642億円(前週末比7095億円増)と回復したとはいえ、依然2兆円の大台割れ。市場エネルギーが盛り上がりに欠けるなか、手掛かり材料も乏しい。市場では、「年末年始への期待はあるが、基本的に材料不足で大きく動けない」(準大手証券)、「商いは薄く、大納会に向けては個別材料株でお茶を濁す感じか」(中堅証券)など限定的な動きにとどまるとの声が多い。

提供:モーニングスター社

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