<新興国eye>前週のブラジル株、米追加経済支援法案成立やワクチン早期導入観測で反発=BRICs市況

新興国

2021/1/4 10:59

 前週(12月28-30日)のブラジル株式市場は30日のボベスパ指数が前日比0.33%安の11万9017.2、週間ベースでは23日終値比1.03%高となり、反発した。31日と週末1月1日はそれぞれバンクホリデーと正月の祝日のため、休場だった。20年の年間では2.92%高となった。

 週明け28日の指数は買い優勢で始まり、29日も値を上げ、4連騰した。

 週前半は、トランプ米大統領が9000億ドル規模の追加景気支援法案に署名したことが好感され、米株市場が上昇したことを受け、ブラジル市場でも買いが優勢となった。また、ブラジルでの新型コロナワクチンの早期導入観測で景気回復期待感も広がった。その後も10月全国失業率が市場予想を下回ったことなどが買い材料となった。

 30日は5営業日ぶりに反落。足元の相場上昇による高値警戒感から利益確定売り優勢となった。

 今週(4-8日)の株式市場は、財政健全化問題や新型コロナ感染再拡大、変異ウイルス、ワクチン接種の動向、米国の追加景気対策、米中関係、欧米やアジアの市場動向、原油などの国際商品相場の動向などが注目される。主な経済指標の発表予定は4日の20年12月マークイット製造業PMI(購買担当者景気指数)と12月貿易収支、6日のマークイット・サービス業PMI、7日の12月IPC-Fipeインフレ指数(サンパウロ大学経済研究所が発表する消費者物価指数)と12月自動車生産・販売台数、8日の12月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)IGP―DIインフレ指数と11月鉱工業生産など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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