日本ユニシスが昨年来高値、東海東京調査センターは「アウトパフォーム」継続、目標株価5000円に

株式

2021/1/4 16:24

 日本ユニシス<8056.T>が70円高の4110円まで買われ、昨年12月30日につけた昨年来4075円の昨年来高値を更新した。買い一巡後は上げ幅を縮小する展開。

 東海東京調査センターでは12月30日付で、投資判断「アウトパフォーム」(強気)を継続、目標株価は4400円から5000円に引き上げている。21年3月期連結業績について、売上高3190億円(前期比2.4%増、会社側計画は3200億円)、営業利益280億円(同7.1%増、同260億円)と試算。

 第2四半期(20年7-9月)受注高は前年比23%増と第1四半期(20年4-6月)から好転、これはアウトソーシングにおける金融機関向け複数年契約の大型案件獲得による寄与が大きいと指摘。システムサービスもDX(デジタルトランスフォーメーション)案件を中心として前年並み水準まで回復してきており、年度内売上予定の受注残高は第1四半期が978億円(前年比8%減)、第2四半期が805億円(同1%減)と前年比で回復傾向にあるとしている。

 下期は、(1)金融業や小売業を中心とする顧客接点強化を目的としたDX案件の需要は当面続くと見られる(2)生産性改善や経費抑制により営業利益率改善が見込まれる――などから営業利益は会社側計画上ブレを見込んでいる。また、下期はGIGAスクール構想関連でソフトウエアとハードウエアの製品販売が見込まれるものの、これは他社製品がメインのため利益貢献は限定的とみているという。

 4日の終値は、前日比25円高の4065円。

提供:モーニングスター社

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