旭化成が続落、岩井コスモ証は「B」継続、目標株価は1100円に引き上げ

株式

2021/1/4 16:43

 旭化成<3407.T>が続落。岩井コスモ証券では、12月30日付で、投資判断「B」(中立)を継続、目標株価は800円から1100円に引き上げている。

 「日経平均が29年半振りの高値を付ける中、同社の株価も上昇しているが、業績については、好材料と悪材料が混在しており、市場全体をアウトパフォームすることは難しいだろう」とコメント。他の総合化学メーカーと比較した株価バリュエーションも高めで、下値を買う動きも限られそうだとしている。

 強気材料として、合成樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリルが、中国経済の回復で11月後半から市況が上昇、21年3月期への影響はないと思われるものの、リチウム2次電池用セパレータにおいて同社の保有する特許を侵害したとしてダブルスコープを韓国で告訴した件について2日、同社の特許は無効としたダブルスコープ側の反訴が棄却されたことは判決への期待が高まることを挙げている。

 弱気材料としては、為替が会社側想定の1ドル=105円より円高で推移していることや、宮崎県延岡市にある半導体製造工場で10月に発生した火災に関わる費用が会社側想定を上回る可能性があること、住宅受注が下期低調なスタートを切っていることを挙げている。

 4日の終値は、前日比12円安の1042.5円。

提供:モーニングスター社

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