<米国株情報>JPモルガン、第4四半期は純利益47%増―貸倒引当金を減額

株式

2021/1/19 10:13

 金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(JPモルガン)<JPM>は15日に20年12月期第4四半期(10-12月)の決算を発表。一般企業の売上高に相当する経常収益は前年同期比3%増の301億6000万ドル、純利益は同42%増の121億4000万ドル、調整後の1株当たり利益(EPS)は3.07ドルとなり、売上高、同EPSともに市場予想を上回った。

 新型コロナウイルス感染症拡大を起因とした融資先の返済遅延や焦げ付きに備えて積み増していた貸倒引当金を減額した。ジェームズ・ダイモン会長兼CEO(最高経営責任者)は貸倒引当金の減額について、「新型コロナワクチンの緊急使用許可と政府の追加経済対策を受けて決定した」としている。

 また、経済支援策や金融緩和策により潤沢となった投資資金が株式・債券市場に流れ、同社のトレーディング収益が増大した。部門別の収益では、投資銀行部門が前年同期比17%増の113億5000万ドルとなり、このうち、株式トレーディング収益は同32%増の19億9000万ドル、債券トレーディング収益は同15%増の39億5000万ドルに伸びた。

 市場では、新型コロナの米経済への影響はピークを過ぎたとして、銀行業界の貸倒引当金は減額に向かうとみている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ