明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、決算期待根強い、日電産の株価動向に注目

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2021/1/25 17:41

 あす26日の東京株式市場は、底堅い展開か。今週から20年4-12月期(第3四半期累計)の決算発表が本格化する。内容を見極めたいとの空気もあるが、足元は決算への期待が根強く、投資家心理は後押ししている。ただ、一部では「相場に過熱感があり、決算への期待も株価に相当織り込まれており、上値は重いだろう」(銀行系証券)との声も聞かれた。

 25日引け後には、日電産<6594.T>が先陣を切って決算を発表した。第3四半期累計の連結決算(IFRS基準)では営業利益1155億3500万円(前年同期比24.0%増)を達成。21年3月期通期の利益予想については上方修正し、同利益1550億円(前期比42.8%増)を見込む。これは市場コンセンサスの1482億円程度を上回るもので、自社株買いも発表しており、評価機運につながろう。同社の株価動向が注目されるとともに、周辺銘柄に対する明るい材料としても意識されよう。

 25日の日経平均株価は反発し、2万8822円(前週末比190円高)と高値引け。1990年8月3日(終値2万9515円)以来の高値水準となった。前週末の米国株式は高安まちまちながら、企業決算への期待感から買いが先行した。ただ、バイデン米政権が掲げる米経済対策法案成立への不透明感もあって、下げに転じる場面もあった。一巡後は、時間外取引の米株価指数先物高も支えとなって切り返し、大引けにかけては先物主導で一段高となった。

提供:モーニングスター社

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