<特集>好決算銘柄ピックアップ(3)=東海理化―コロナ禍からの自動車販売の回復に乗る

株式

2021/2/5 18:05

 東海理化電機製作所(東海理化)<6995.T>をマークしたい。同社は1日に、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を4200億円から4350億円(前期比13.0%減)に、営業利益を45億円から100億円(同55.7%減)に修正し、減益幅が縮小する見込みとした。第2四半期(20年4-9月)決算での営業損益は48億7200万円の赤字だったが、第3四半期(20年4-12月)決算では53億2400万円の黒字(前年同期比71.4%減)に転換。自動車の生産が回復傾向にあることから、主に日本、アジアでの売上高が増加。直近の業績動向などもを織り込み、業績予想を引き上げている。主要取引先であるトヨタ自動車は、21年の世界生産台数で前年比17%増の920万台程度を計画しているとの見方が浮上するなど、コロナ禍の影響から回復するなか、同社も活躍する場面が増えそうだ。

 株価は、業績予想の上方修正を受け、4日には直近高値となる1918円まで上昇する場面がみられた。ただ、同社のPERは18.9倍で、同社が所属する輸送用機器業種のPER平均の39.4倍よりも低く、PBRは0.7倍程度と、解散価値とされる1倍を割り込んでおり、割高感はない。

提供:モーニングスター社

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