信用関連データ=売り残が4週ぶり増加、買い残は5週ぶり減少、信用倍率3.26倍に低下

国内市況

株式

2021/2/9 16:41

 2月5日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比667億円増の8404億円、買い残は同313億円減の2兆7381億円だった。売り残が4週ぶりに増加し、買い残は5週ぶりに減少した。信用倍率は前週の3.58倍から3.26倍に低下した。

 この週(2月1-5日)の日経平均株価は5日終値が1月29日終値比1115円高の2万8779円だった。5営業日取引で4勝1敗となった。週初1日は小安く始まったが、時間外取引の米株価指数先物が上げに転じるとともに買い優勢の展開となり、大幅反発(427円高)した。米国株高を受け、2日(271円高)、3日(284円高)と連騰したが、4日は短期的な過熱感から利益確定売りに大幅反落(304円安)したが、週末5日は米国株高や円安・ドル高が好感され、大きく反発(437円高)した。大幅上昇を受け、目先調整をにらんで売り建玉が増加に転じ、買い方は利益確定売りに動いたとみられる。

 2月9日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は37.4%(前日は35.0%)と上昇したが、6営業日連続で40%割れとなった。この日の日経平均株価は3営業日続伸し、2万9505円(前日比117円高)引け。米追加経済対策への期待感が続き、8日の米国株式が最高値を更新した流れを受け、買いが先行した。上昇ピッチが速く高値警戒感もあって、利益確定売りにマイナス圏入りする場面もあったが、下値は限定的で、売り物をこなしつつ根強い買いが続いた。1990年8月3日(終値2万9515円)以来ほぼ30年半ぶりの高値を連日で更新しており、一段高の局面ではカラ売り比率の上昇が予想されるが、一方で踏み上げ相場への不安もあり、同比率が抑制されるケースも考えられる。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ