明日の日本株の読み筋=もみ合いか、先高観根強いも米金利動向を注視

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2021/2/22 17:39

 祝日(天皇誕生日)明け24日の東京株式市場は、もみ合い商状か。米追加経済対策が今週中にも進展する可能性が指摘され、新型コロナワクチン接種による景気回復期待とともに、先高観は根強い。一方、米長期金利の上昇に対する警戒感もくすぶっており、同金利動向を注視する必要がある。現地23-24日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が米上下両院で議会証言を行い、金利上昇を抑制する発言をするとの観測もあるが、一段の金利高を予想する向きもある。これにより、株式から債券への資金シフトが進めば、地合い軟化につながるケースも想定される。市場では、「上がれば利益確定売りが出て、下がれば押し目買いが入る構図は変わらない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 22日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、3万156円(前週末比138円高)引け。朝方は、前週末の欧米株高を受け、買いが先行した。前週末までの3営業日続落(合計約450円安)の反動や、時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時440円に達した。ただ、一巡後は利益確定売りに伸び悩んだ。米長期金利上昇への警戒感とともに、米株先物の下げ転換が重しとして意識され、71円高まで押し戻される場面があった。その後いったん持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて上値の重い動きとなった。

提供:モーニングスター社

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