トヨタが7日ぶり反発、大和証は「2」継続、目標株価は9400円に引き上げ

株式

2021/2/25 16:20

 トヨタ自動車<7203.T>が7日ぶりに反発。大和証券では24日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は8200円から9400円に引き上げている。

 目標株価9400円は、22年3月期予想PER11倍から算出されている。足元収益は期待以上で、HEVを主体とする差別化戦略・環境規制対応力も申し分ないものの、それでも好決算に比して、ここまでの株価反応は芳しくないと指摘。既存領域での優位性が周知の中、EV領域での競争力を見極めたいとの判断が背景と推測するとしている。

 同証券では、今後も長期に渡るであろうEVの競争で、同社はキャッシュカウ事業を有し、大規模なリソース投入を継続できる数少ない一社と考えるとコメント。EV戦略の具体的提示があれば、既存領域での優位性が、EV領域での競争も有利に働くとの評価も増えてくると想定されるとしている。22年の同社EVの本格展開より前に、株式市場が同社EV戦略を理解できる機会が来ることに期待したいとしている。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期2兆600億円(前期比15.6%減、従来1兆6500億円、会社側計画は2兆円)、22年3月期2兆7000億円(従来2兆3000億円)と試算。22年3月期は過去最高益更新を予想。前期比での諸経費増加や、原材料価格上昇があるものの、数量効果が大きく増益寄与すると想定している。

 午前11時5分時点の株価は前日比212円高の8103円。

提供:モーニングスター社

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