<米国株情報>シティグループ、誤送金めぐる敗訴で第4四半期の1株利益を修正

株式

2021/3/2 10:18

 金融大手シティグループ<C>は2月26日、化粧品大手レブロン<REV>の債権者に対する誤送金をめぐる訴訟で敗訴したことを受け、20年12月期第4四半期(10-12月)に3億9000万ドルの営業経費を追加計上すると発表した。これに伴い、1月15日に発表した20年12月期第4四半期の1株当たり利益(EPS)を当初発表の2.08ドルから1.92ドルに修正した。

 レブロンはヘッジファンドのブリゲード・キャピタル・マネジメントなどから約9億ドルの融資を受けている。シティグループはレブロンの融資業務エージェントとして、レブロンから受け取った借入金の返済を債権者に送金することになっていたが、20年8月に誤って自行の資金から9億ドルを送金。シティは直ちに各債権者に返還を求め、全体の4割超に相当する4億ドル弱を回収したが、ブリゲードなど10社は融資の返済とみなすなどとして返還を拒否したため、シティグループはニューヨーク州南部地区連邦地裁に同資金の流用凍結の仮処分を求める差し止め訴訟を起こしていた。

 今回の判決で、同地裁のジェシー・ファーマン判事は、「誤送金はシティグループの過失で、債権者に過失はない」として、返還義務はないとの判断を示した。今後、シティグループは判決を不服として控訴する考えだ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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