<米国株情報>マイクロソフト、「エクスチェンジサーバー」にサイバー攻撃―米国で2万件超が被害

株式

2021/3/8 10:29

 マイクロソフト<MSFT>の企業向け電子メールソフト「エクスチェンジサーバー」が、中国政府が支援しているとされるハッカー集団からサイバー攻撃を受け、少なくとも米国内で2万件以上の企業や政府機関、学校などからアカウント情報やメール関連データなどが盗まれたもようだ。経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが5日、関係者の話として伝えた。

 関係者によると、ハッカー集団はエクスチェンジサーバーの脆(ぜい)弱性を悪用し、同ソフトにバックドアのソースコードをインストールし、ソフト利用者からアカウント情報やメール内容などを盗んだほか、無許可のソフトを埋め込んだと見られている。

 マイクロソフトは修正プログラムを策定し、顧客のエクスチェンジサーバー端末に配布しているが、まだ、修正プログラムのインストールは全体のわずか10%にとどまっている。このため、依然、顧客へのハッキング攻撃が続いているという。被害の大半は中小企業や州・市町村の地方自治体で、マイクロソフトは政府機関やコンピューターセキュリティー企業と協力し、被害を受けた顧客に対し、対応策を助言している。

 ホワイトハウスのサキ報道官は5日、エクスチェンジサーバーで見つかった脆弱性が甚大な影響を及ぼす可能性があると語った。今回のハッキングは第1波にすぎず、バックドアのソースコードが拡散されているため、第2波攻撃が来る可能性があり、一部の関係者は全世界での被害件数は25万件超に達する恐れがあると見ている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ