<相場の読み筋>3月29日
2021/3/29 7:41
前週末26日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比453.40ドル高の3万3072.88ドル、ナスダック総合指数が同161.045ポイント高の1万3138.725ポイントで取引を終了。NYダウは、17日に付けた終値ベースの史上最高値(3万3015.37ドル)を更新した。出来高概算は、NY市場が11億3951万株、ナスダック市場が50億3817万株だった。FRB(米連邦制度理事会)は25日、新型コロナの感染拡大を受け導入した、銀行の配当と自社株買いの制限を6月末で解除する方針を示した。また、26日に発表された米ミシガン大学3月の消費者信頼感指数の確報値が84.9となり、市場予想平均の83.6を上回ったことなどから、経済の正常化への期待感が高まったNYダウ採用銘柄では、シスコ・システムズ<CSCO>やナイキ<NKE>、アムジェン<AMGN>などが、値上がり率の上位に入っている。
29日の東京株式は、堅調な展開が続くとみられる。前週末にかけて続伸していた強い動きに加え、前週末26日の米国株式市場で、NYダウが終値ベースで史上最高値を更新し、ナスダック総合指数も続伸したこともあり、買い優勢のスタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(前週末26日は109円32-33銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同128円85-89銭)と円安方向に振れている。円安の流れを材料視して、輸出関連銘柄に物色の矛先が向かう場面も想定される。3月決算銘柄の権利付き最終売買日にあたることから、権利取りの動きも活発化しそうだ。前週末26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>、キヤノン<7751.T>などが、同26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同26日の大阪取引所清算値比315円高の2万9415円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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