<米国株情報>バイアコムとディスカバリー、足元の暴落はブロック取引が影響か

株式

2021/3/30 10:53

 メディア・娯楽大手のバイアコムCBS<VIAC>やディスカバリー・コミュニケーションズ<DISCA>の株価暴落は、資産運用大手アルケゴス・キャピタル・マネジメントによる市場外でのブロック取引(大量のポジション解消売り)が影響していたもようだ。経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが27日、関係者の話として伝えた。

 アルケゴスは2000年3月に廃業したヘッジファンド大手タイガー・マネジメントの元アナリスト、ビル・フアン氏が創業した投資ファンドで、26日に同社が持ち株を大量に売却し、証券大手のモルガン・スタンレー<MS>やゴールドマン・サックス<GS>、ドイツ銀行が同様に市場外のブロック取引で追随したと見られている。

 バイアコムとディスカバリーのほか、中国インターネット大手のバイドゥ(百度)<BIDU>やテンセント・ホールディングス(騰訊)、中国オンライン小売大手ビップショップなどを含め、26日だけで大量売却は計300億ドルに達したと推定されている。

 バイアコム、ディスカバリーの株価は26日に一時40%の暴落を演じ、バイアコムは27.3%安の48.23ドル、ディスカバリーは27.4%安の41.90ドルでそれぞれ取引を終えた。

 週明けもバイアコムは6.68%安の45.01ドルと軟調だったが、ディスカバリーは1.60%安の41.23ドルと下げ渋った。バイアコムについては24日に30億ドル規模の増資を発表していたことや、立ち上げたばかりの動画配信サービス「パラマウント・プラス」の先行き不透明感に加え、金融大手ウェルズ・ファーゴ<WFC>が26日に向こう12カ月の目標株価を59ドル、投資判断を「アンダーパフォーム」(弱気)としたことも売り材料になっているようだ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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