<新興国eye>ブラジル中銀週報:21年インフレ見通しを4.81%上昇に引き上げ

新興国

2021/3/30 11:45

 ブラジル中央銀行が29日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀のIPCA(拡大消費者物価指数)で見た21年のインフレ見通しは前週予想の4.71%上昇から4.81%上昇に引き上げられた。引き上げは12週連続、1カ月前の予想は3.87%上昇だった。22年の見通しは前週予想の3.51%上昇に据え置かれた。1カ月前の予想は3.50%上昇だった。

 21年末時点の政策金利の見通しは前週予想の5.00%に据え置かれた。1カ月前は4.00%だった。22年末時点の見通しも前週予想の6.00%に据え置かれた。1カ月前は5.00%だった。次回5月4-5日会合時点の見通しは前週予想の3.00%から3.50%に引き上げられた。1カ月前は2.50%だった。

 21年実質GDP(国内総生産)見通しは前週予想の対前年比3.22%増から3.18%増に下方修正された。下方修正は4週連続、1カ月前の予想は3.29%増だった。また、22年の見通しも前週予想の2.39%増から2.34%増に下方修正された。1カ月前の予想は2.50%増だった。

 為替レートの見通しは、21年末時点の見通しが前週予想の1ドル=5.30レアルから5.33レアルに引き上げられた。1カ月前の予想は5.10レアルだった。22年末時点の見通しも前週予想の5.25レアルから5.26レアルに引き上げられた。引き上げは5週連続、1カ月前は5.03レアルだった。

<関連銘柄>

ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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