明日の日本株の読み筋=米イベントにらみで神経質な展開か

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株式

2021/3/31 18:01

 あす4月1日の東京株式市場は、名実ともに新年度入りとなるが、米イベントをにらみ神経質な展開が予想される。現地3月31日には、バイデン米大統領が巨額なインフラ投資計画を明らかにする。大規模財政出による米長期金利の上昇が改めて懸念されるほか、増税に言及するとの見方もあり、株価押し下げ要因になる可能性がある。さらに、週末2日に発表される米3月雇用統計は大幅増加が観測され、景気回復の強さが意識されれば、米金利高に動き、グロース(成長)株売りにつながる不安もある。いずれにしろ、無難に通過できるかが注目されるが、結果次第で投資家心理が揺れることも考えられる。

 31日の日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反落し、2万9178円(前日比253円安)引け。朝方は、米長期金利の上昇を背景に30日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。きのう4日続伸した反動もあり、上げ幅は一時260円を超えた。一巡後は、円安歩調を支えに輸出関連株の一角が買われ、一時80円強安まで下げ渋ったが、その後は上値が重くなり、大引けにかけては株価指数先物に大口の売り物が出て、安値圏に押し戻された。

提供:モーニングスター社

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